シンガポールのナショナルデー!!!

こんにちは、Kayです!

 

明日、8月9日はシンガポールの独立記念日です!

シンガポールは今年52歳になります。

 

ここ1ヶ月は街にでると赤と白のマーライオンのバナーや、シンガポール国旗がHDBにたくさん掲げられているのが多く目につきました。

(風が強い日だったのでたくさんひっくり返ってしまっていますが笑)

毎年のことですが、シンガポールは愛国心にあふれているなと感じます。アメリカも独立記念日当日(7月4日)には派手にお祝いをしますがシンガポールほど独立記念日にかけての盛り上がりはないですし、日本も建国記念の日を盛大に祝ったりはしませんよね。

さらに、今年はNS(National Service)が50年だそうで、街中にこんなバスも走っています。

 

 

建国52年というと、自分の親とほぼ同年代、でも日本と変わらない生活を送れるこの国は改めてものすごい勢いで成長してきたんだなと感じます。

独立当時の初代首相Lee Kwan Yewは亡くなった今でもシンガポールのヒーローですが、なぜそんなにも愛されたのか、なぜシンガポール人はそんなに愛国心が強いのか、そして独立当時の詳しいことを私はあまり知らないなと気づいたので、ナショナルデー前日におさらいしたいと思います。

 

◆1963年9月16日 終戦後イギリスの支配下にあったシンガポールはマラヤ連邦・ボルネオ島のサバ州・サラワク州と共にマレーシア連邦を結成—シンガポールは天然資源を持たない国なので資源を持つマレーシアと組み、国を発展させていこうと考えた

しかし、シンガポールとマレーシアは政治的アプローチと経済状態が全く異なる状態
さらにマレー系・中華系の比率が逆だった(シンガポールは中華系・マレーシアはマレー系が多数を占める)

マレーシア連邦は当時二大政党制
◇People’s Action Party (PAP) Lee Kwan Yew率いる人民行動党
◇United Malays National Organisation(UMNO) 統一マレー国民組織

この2党間の対立が国民の間に浸透し人種間での緊張感が高まる

◆1964年7月~9月 シンガポールで暴動 死亡者36人・負傷者500人以上
7月21日 イスラム教開祖ムハンマドの誕生日(イスラム教の祝日)に集まっていたマレー系と中華系がGeylang地域で衝突
9月2日 Geylang地域で刺されて亡くなったマレー系の三輪車タクシー運転手の仕返しが暴動へ発展

 

政党間・人種間の緊張が高まり続け、解決の兆しが全く見えないことから
◆1965年8月9日 マレーシア連邦から追放される形でシンガポールは独立

独立に向けて水面下で動き出したのは7月半ば
E. W. Baker, Minister for LawがLee Kwan Yewに呼ばれ独立に関する書類を秘密で作成することを依頼される

8月9日以前に独立を知っていたのはわずか6人―Lee Kwan Yew, Prime Minister;
Goh Keng Swee, Minister for Finance;
Stanley Stewart, Head of the Civil Service;
George Bogaars, Head of the Special Branch;
Wong Chooi Sen, Cabinet Secretary(Baker氏と共に書類作成);
E.W.Baker, Minister for Law

朝10時 ラジオRadio Singapore でProclamation of Independenceが読まれる

 

1965年当時、8月9日当日には忙しくてLee Kwan Yew首相自身が読み上げることができなかったProclamation of Independenceですが、2012年に録音を作ったそうです。

この録音は2015年シンガポール独立50周年の記念に流されました。

ここで聞くことができます。

Mr. Lee Kwan Yew’s reading of the Proclamation of Independence kicks off National Day celebrations

 

この日、お昼ごろになって記者会見が行われていますが、そこでLee Kwan Yewは涙ながらに独立を宣言しました。

天然資源を持たないシンガポールという島国は、水をもマレーシアから供給しているような状態だったのでこの先どうなるのか不安でいっぱいだったと思います。

シンガポールとマレーシアはお互い合意の上でシンガポールは独立したという視点を持つ人もいますが、ものすごいスピードで独立が決まったことからもみて、個人的にはやはりシンガポールは切り捨てられてしまったのではないかと感じます。

 

 

そんなマイナスからのスタートを切ったシンガポールですが、今では東南アジアの主要都市になりました。

今年で独立52年なので、特に独立当時を覚えている人は当時と現在を比べてシンガポールはよく成長したなと誇らしく思うだろうなと思います。

 

明日は多くのイベントごとが行われます。

ナショナルデーパレードはチケット制なのでチケットが手に入れられない限り(チケットに応募できるのはシンガポール国民とPRのみ・募集は終了しています)見れませんが、航空ショーがあったり、夜8時からはパレードのフィナーレとしてMarina Bayエリアで花火が上がります。

さらに、City Hall駅周辺に位置するNational GalleryはNational Day8月9日を含めシンガポールの祝日は入館料が無料になります( 特別展は別料金です)。

歴史を学んだうえでその日を迎えるとより多くのことを感じれると思うので、祝日やイベントごとを楽しむだけでなくそのルーツも知ることが大切だと思います。

わたしはシンガポール国民ではないですがシンガポールが独立52周年を迎えられて、1965年からとんでもない急成長を遂げて今のシンガポールになって、とてもうれしく思います。

HAPPY 52nd BIRTHDAY, SINGAPORE!!!!

 

 

 

 

 

 

この記事を書いたのは・・・

カイ(大学生・女性)
カイ(大学生・女性)
「カイの夏休み海外インターン日記 in シンガポール」
アメリカの大学に在学中のKayさん、教育関係にも興味があり、夏休みに弊社でインターンシップ。