タイプーサム in シンガポール!!

2011年1月20日、ヒンドゥー教の奇祭「タイプ―サム」を見に行ってきました。
事前に情報を得ずに行ってしまったため(不覚でした)、一体どんなお祭りなんだろう・・・そんな探り探りのスタートとなりました。

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バスでリトルインディアへ向かったのですが、近づくにつれて人々の賑わいが増してきているのが分かりました。
道路もなにやら交通整備がされている。一体何が起こるんだろう・・・。

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ん?よく見ると神輿のようなものを担いだ人が歩いている!!

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な・・・なんじゃこりゃ~!!!
針が体に突き刺さっています!!!
よく分からないけど、なんだか面白そう!

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バスを下車し、場所はリトルインディア、テッカセンター前。
バスの中から見た人たちと同じような集団を発見!

頬にも針が通っています・・・。

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背中にも大きなベルみたいなものが突き刺さっていますね。

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そして体中に針が刺さっている人がやってきました・・・!
目を逸らしたくなるような痛々しい姿・・・。

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この人の周りを一緒に歩いている人たちは、太鼓をたたいたり歌をうたったりして場を盛り上げていました。
この針が刺さっている人が、音楽に合わせて踊り出したりすることもありました。

そんな光景を見て頭によぎったのが、インドネシアで目にしたことのある、宗教的な儀式によりトランス状態になって踊り狂う人たちのこと。
口では何とも言い表せないのですが・・・その人たちは意識が飛んでいるようで、まさに超越的。見ていて寒気がしてしまった思い出があります。
ムチで叩かれたり、高い木から落ちたりしても、ダメージを全く受けない。
どんな痛みも感じていない様子で、ただただ、踊り続けていたのを覚えています。
今回見たこの人たちも何かしらの儀式を行って、トランス状態またはそれに似た感覚になっているのではないか・・・そう思いました。
こんな針を体に刺してもビクともしていないんですからね!!普通の人間に出来ることとは思えません。

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見てるうちにどんなお祭りなのか知りたくなってきて(当たり前だ!)、近くにいた優しそうなインド人のおばちゃんに聞いてみました。

どうやらこのお祭りは中国人のChinese New Yearくらいインド人にとっては大事なイベントだそうで、全ては神への祈り・感謝を捧げるために行われるお祭りだそうです。
リトルインディアにあるSri Srinivasa Perumal Templeがスタート地点となり、Tank RoadのSri Thendayuthapani Templeがゴール地点となります。そこで針を抜けるんだそうです。
朝から夜まで、集団が次から次へとやってきて、同じ通りを歩くそうです。

おばちゃんからはそれくらいしか聞けなかったので、より詳しい情報をお求めの方はシンガポール政府観光局のウェブサイトをご覧ください。
http://www.yoursingapore.com/content/traveller/ja/browse/apps/eventdetails.506.html

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そういえば、仲良くなったおばちゃんに、タダでみんなに配布してるご飯があるからと、私も少し分けてもらったんです。

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ドライカレーでした。ごちそうさまです。
この他にも、ピーナッツやドリンクなども無料で提供しているようでした。
タダでご飯を配るなんて変わっているな~と思い、何か宗教的な意味があるのか聞いてみたのですが、「特にない。」と返されて終わりでした。意味はないんですね。太っ腹だなあ!

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それでは最後にちょっとした感想を。
シンガポールは多民族国家と言われていますが、それぞれがまとまって「シンガポール人」として生きている・・・「シンガポール人」というアイデンティティーを持ってみんなが共存している・・・これは私がシンガポールに来てから感じていたことです。

それにより「それぞれの伝統的な文化が薄れてきている」とまで思っていたわけではないのですが、この発展した都市国家で各民族の伝統文化を強く感じられる機会は実際なかった、というのは事実です。

しかしながら今回のお祭りを通して、宗教的・伝統的文化はまだまだ人々の間に根強く残っていて、大事にされ、親しまれ続けているのだということを改めて肌で感じることができました。

ただの統一ではない。シンガポールは「多様性の中の統一」ですね!^^

なんだか、より一層シンガポールが魅力的に感じました!今回はとても貴重な体験になりました。

この記事を書いたのは・・・

モカ(大学生・女性)
モカ(大学生・女性)
「モカのシンガポールワーホリ日記」
大学では東南アジアの文化社会人類学を専攻。東南アジアが大好き!大学を休学して6ヶ月の留学&弊社でインターンシップ&レストランでアルバイト。