ネイティブって?英語の訛りって??シンガポール留学を考えている方へ

Kayです!

今日は、英語についてお話したいと思います。(とても長くなります)

シンガポール留学を考えられている方から、シンガポール訛りの英語・シングリッシュや「ネイティブの英語」に関する質問をよくいただきます。

英語圏に留学を考えている方がまず留学先の候補としてあげるのはアメリカやイギリス、カナダ、オーストラリアが一般的ですが、最近は英語・中国語共に公用語として日常的に使われているシンガポールも留学先に選ぶ方が増えてきています。

留学先を決める理由として、憧れのあの国に行きたいため、日本人人口も多く安心できるからなど様々ですが、ネイティブの英語が飛び交う環境で世界に通用する英語力を身につけたい、というのがまず第一にあると思います。

そのため、中国語と並び英語が使われているシンガポールの英語環境を心配する方が多いのです。

 

わたしは日本で生まれ育った日本人ですが、小学校半ばでアメリカへ移り住みました。その後も日本やアメリカ、そしてシンガポールも行ったり来たりしながら過ごしている帰国子女です。

アメリカでは現地校に通っていたため、普通の日常生活が送れる程度に英語はできますが、日本人から「ネイティブの英語だ!」と言われるたび、なんとなく違和感がありました。

「ネイティブの英語」とはなにか

この場合のネイティブ【Native】とはネイティブスピーカーである、ということを指す言葉で、ある言語を生まれつき話している人、母語話者という意味があります。ネイティブな英語というのはネイティブスピーカーが話す英語、つまり英語が第一言語である人が話す英語ということです。

「ネイティブの英語」の日本人の一般的な認識はアメリカ英語です。わたしはアメリカの中西部で英語を学んだので標準的なアメリカ英語(General American)には近いのかもしれませんが、もともとわたしは英語のネイティブスピーカーではありません(笑)

さらに英語のネイティブスピーカーと一口に言っても、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアでは全く訛りや発音、つづりや言い回しなどが異なります。

一つの国の中でも地域によって訛りなどは全然違いますし、同じ地域であってもCaucasian(白人)・African American(黒人)によって喋り方が異なることもあります。

 

General American Englishだけが「ネイティブの英語」ではありません。世界を見渡せば様々な「ネイティブの英語」を話す人がいます。

発音・訛り・言い回しなどが地域によって変わっても、英語を第一言語として話す人の英語は「ネイティブの英語」なのです。

日本人独特の認識「英語ができる」ということ

完璧に物事をこなしたいと考えがちな日本人は、英語にもパーフェクトを求めてしまいます。

文法は完璧に、発音もきれいにできるようになりたい!という高い理想を持った人が多い反面、完璧を求めるからこそ怖くてなかなか喋れず上達しないという話もよく聞きます。

 

訛りや発音はその人の母語に大きく影響を受けます。日本語で生まれ育った私たちはどうしても日本語訛りの英語、日本語に影響された発音になってしまいがちです。

これは、標準英語の街と言われるシカゴに留学しようが、イギリスの片田舎に留学しようが同じことです。(ちなみにわたしは、シカゴ出身の白人アメリカ人ですがものすごい訛っている人に出会ったことがあります笑)

発音・訛りに関しては余程早い段階で海外に出ない限り(~10歳)留学した国・英語環境によって簡単に左右されるものではないと思います。わたしは9歳でアメリカに行きましたが、日本語訛りが完全にないとは言えません。

 

文法に関しても、文章を正しく書けるということは大事なことですが、それよりも日常会話の中で必要なのは単語力です。

中学英語レベルの文法さえ押さえておけば、単語を並べることで伝えたいことは伝わりますし、なにより話しているときの文法が少し間違っていただけでバカにされたりするようなことはありません。単語力を上げ、伝える力を育てることのほうが重要です。

シンガポールには訛りや文法などいろいろな英語を喋る人たちがいますが、それを身近で見ることによってより強くそれを感じます。

シンガポール留学について

ごくまれにですが、シンガポール留学に失敗してしまった、という感想を持つ人もいます。

多国籍国家のシンガポールには独特の訛りのシングリッシュをはじめ、いろいろな英語を話す人たちがいるので想像していた語学留学とギャップが大きかったからでしょう。

 

シンガポール留学ではネイティブ英語は学べないのではないか、シングリッシュが飛び交う英語環境の中で留学したところで上達はするのか、と考える方もいますが、シンガポール人の多くは英語のネイティブスピーカーです。

学校では英語が教育言語、さらに公的にも実社会でも英語が使用されています。アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアなどにも様々な訛りの英語母語話者がいるように、シンガポールにはシンガポール訛りの英語母語話者がいるのです。

シングリッシュは何を言っているかさっぱりわからないという人もいると思います。確かにシンガポール独特の言い回しなどもあり慣れるまでは苦労もすると思います。

でも、それはどこに留学しても同じことです。最初は大変です。

 

世界の英語を話す人の多くは、英語が母語ではない人々です。そのため様々な訛りの英語があります。

世界を舞台に活躍したいと考えたとき、役に立つのは「きれい」な「ネイティブ並み」の発音ではありません。様々な国の人を相手にコミュニケーションをとろうと考えたならば、グローバルな耳を持つこと、いろいろな言語訛りの英語を理解できることの方が大切だと思います。

訛りを理解することはは「きれい」な英語を聞きなれた耳にはなかなか大変なことですが、逆は簡単です。シンガポール人はイギリスの番組やハリウッド映画なども見ますが、普段話すシングリッシュと訛りが異なるから理解しにくい、ということはありません。

シンガポール留学ではいろいろな訛りの英語を日常的に聞けるからこそリスニングの力を格段に伸ばし、世界に通用する英語力を身につけることができます。

最後に

シンガポールは便利な国です。日本の商品・サービスが多くあるので、日本と変わらない生活を送ることができます。

これはシンガポール留学の強みでもあり、弱みでもあります。

日本人が多いために、日本人コミュニティーにどっぷりつかることも可能です。なので留学期間で英語を上達させるんだ!と高い意識を持って自分をチャレンジすることが必要になります。

ですが、これもシンガポールに限ったことではありません。アメリカ留学でも、ハワイやカリフォルニア、ニューヨークなどは日本人が多いエリアなので同じことが言えます。

結果、自分のやる気次第なのです。

でも、もし本当に困ったときにいつでも日本人を頼れる、どうにかなると思える環境がバックアッププランとしてあることで、心の余裕をもって留学生活を送れることはとてもいい結果につながるのではないかと思います。

この記事を書いたのは・・・

カイ(大学生・女性)
カイ(大学生・女性)
「カイの夏休み海外インターン日記 in シンガポール」
アメリカの大学に在学中のKayさん、教育関係にも興味があり、夏休みに弊社でインターンシップ。