シンガポールの日系企業調査 vol.3 吉野家

こんにちは、シンガポールでインターン中のManaです!

今日はシンガポールの日系企業調査第三段、シンガポールの吉野家についてレポートします。

【概要】

シンガポール店舗数:16店舗
進出年:1997年
客層:20代~40代中心、~50代くらいまで。
主要店舗:Takashimaya(フードコート内)、313 somerset、Bugis Junction、NEX など
価格:低価格

価格ですが、日本の吉野家よりはもちろん高いのですが、他の同じようなお店と比べると同じくらいの価格かなと思います。

牛丼(並)の値段

日本 税込380円
シンガポール $6.5(約530円)

日本では牛丼だけだと思うのですが、シンガポールで牛丼を頼んだら、海苔(?)のスープがついてきました!

下の店舗レビューに写真を載せています。

【実店舗レビュー】

今回はBishan駅の近くにあるJunction 8というモールに入っている吉野家にいってきました。

こちらが外観です。

店名がローマ字なのもあって、少しおしゃれというか、スタイリッシュな感じがしますよね!

メニューはこんな感じで、一番上の牛丼を注文しました。

日本と注文の仕方が違って、入ってすぐにあるレジで注文・お会計をし、

奥のスクリーンに自分の番号(レシートに書かれている)が出たら受け取り口に行くシステムです。

下の写真の中央上のところがスクリーンで、その左側が受け取り口になっています。

七味や紅ショウガも置いてあり、自由にトッピングできるようになっていました。

お待ちかねの牛丼です!

日本であまり吉野家に行ったことが無いのですが、サイズも同じくらいですかね?

味はもちろん「牛丼だ~」という懐かしい感じでした(笑)

紅ショウガってこんなに美味しかったっけ、、と思いながら、久しぶりの日本食を頂きました。

右側に映っているのは、海苔とねぎのスープです(味噌汁ではなかったです)。

【日本との違い】

ここまでで気づかれた方もいらっしゃると思いますが、日本とシンガポールの吉野家は結構違います。

主な違いは、

  • 注文システム
  • お店のつくり
  • メニューの違い

の3つです。

まず注文システムですが、日本だと

  1. 席につく
  2. 店員さんが注文を聞きに来る
  3. 食べる
  4. レジでお会計

しかしシンガポールでは、

  1. レジで注文する
  2. お金を払う
  3. カウンターに商品を受け取りに行く
  4. 食べる

となっています。

シンガポールではファストフード店のようなシステムになっていますね。

こちらの方が効率的かなと思います。

次にお店のつくりですが、日本の吉野家のお店って、カウンター席もありますよね。

中央にキッチンというか、牛丼を作るスペースがあり、そのまわりにカウンター席があり、それ以外のスペースにテーブル席があると思います。

日本では牛丼チェーンのお店は「安い」「早い」「手軽」「おいしい」のイメージで、サラリーマンなどが一人でも食べられるお店というイメージなので、

1人でも座りやすいカウンター席があるのでしょうか。

シンガポールの吉野家でも1人で食べに来ている人は結構見かけましたが、

複数人の人も多くいました。

最後にメニューの違いですが、気づかれましたでしょうか?

(写真が小さくてすみません!)

日本の吉野家の代表商品はもちろん牛丼で、

ホームページを見ても6~7割は牛肉を使ったメニューになっています。

しかしシンガポールでは、牛肉を使ったメニューは全体の1割程度です。

その代わりに、からあげ丼や照り焼きチキン丼、海鮮丼、とんかつ定食、焼き鮭定食、ラーメンもあり、

さまざまな「日本食」を扱うレストラン、という感じです。

日本の吉野家といえば「牛丼」ですが、こちらでは牛丼ではなく「日本食」というイメージの吉野家。

実はシンガポールでは、牛肉はあまり消費されていないんです。

1人の人が1年に消費するお肉の割合(2016年版)は以下のようになっています。

シンガポール10年間の食品の消費量より作成)

シンガポールで圧倒的に消費量が多いお肉は、鶏肉

続いて豚肉が多く、

マトン(羊肉)とダック(カモ肉)、牛肉が同じくらいです。

牛肉はぜんぜん食べられていないんです!

これには宗教的な理由が大きく関係しているようです。

シンガポール人の7割は中華系の人たちです。

中華系の人の間には古くから仏教が広がっており、

仏教には「牛は神様の生まれ変わり」や、「牛は神様の乗り物」とする考え方もあるそうです。

そのため仏教徒の人には牛肉を食べない人が多くおり、

中華系の人が多いシンガポールには、牛肉を食べる文化があまり根付かなかったみたいです。

こういった文化的・宗教的背景もあり、シンガポールの吉野家では牛をつかった料理の割合が少なく、他の日本食が多くなっています。

【参考リンク】

吉野家ホームページ(シンガポール)

吉野家ホームページ(日本)

吉野家Facebook(シンガポール)

吉野家Instagram(シンガポール)

この記事を書いたのは・・・

マナ(大学生・女性)
マナ(大学生・女性)
「マナのインターン日記」
日本の大学では国際経営学を学んでいます。大学を休学して弊社(シンガポール留学支援センター)で半年間のインターンシップに挑戦します。