シンガポールの日系企業調査 vol.7 Japan Rail Cafe

 

こんにちは、シンガポールでワーホリ中のManaです!

シンガポールに来てからもう5ヶ月ほど経ち、あっという間に帰国の日が来てしまいそうです。

今回はわたしのワーホリを少し振り返る意味もこめて、アルバイト先のJapan Rail Cafeをご紹介したいと思います。

 

【概要】

シンガポール店舗数:1
オープン年:2016年
客層:30~40代中心、20代・50代も見かける ローカルの人6割、日本人2~3割、外国人2~1割程度
ロケーション:Tanjong Pagar
価格:やや高め

Japan Rail CafeはJR東日本が運営するカフェで、日本ファンを増やす・訪日旅行客を増やすという目的があり、「日本とシンガポールの架け橋」というコンセプトを持っています。

今年の初めにJapan Rail Cafe 台湾店もできたようです。

 

シンガポールのJapan Rail Cafeはオフィス街であるTanjong Pagarというエリア(同じ名前のMRT駅の目の前)にあります。

開店時間は11時~21時で、アルバイトはキッチンの方は9時、ホールは10時くらいから入ることが多く、ラストは22時です。

その立地上、平日のお昼が一番お客さんが多く、続いて金曜日の夜も満席になることが多いです。

 

値段は全体的に少し高めで、

・ランチ+ドリンクで$20~$25(約1,600円~2,000円)

・ケーキセットが$13(約1,100円)

・ビールなどアルコール類は一杯$13~$15(約1,000円~1,200円)

 

下の写真は海鮮アボカド丼($18=約1,500円)

ホーカーやフードコートでの一食の値段が$4~$7(約320円~560円)であることを考えると、高めの値段設定だと思います。

 

【カフェの特徴】

冒頭でも書いたように、Japan Rail Cafeには日本ファンを増やす・訪日旅行客を増やすという目的があります。

そのため日本の各地方の紹介、とくにあまり知られていない地域の紹介に力を入れています。

月替わりで地方や県を特集し、特別メニューを出したり、特産品を売ったり、週末にイベントを開催しています。

7月は「九州・沖縄」を特集していたので、

特別メニュー:明太焼き鳥丼、紅芋ラテを販売していました。

写真の他にも紅芋ケーキ・黒糖ソフトクリームも限定でありました。

 

小売り:紅芋タルト、ちんすこう、黒糖プレッツェル、くまモンサイダーなど

 

先週末にはKyushu360°というイベントも開催していたようです。

VRで九州旅行を体験したり、観光地についてプレゼンがあったり、とても面白そうな内容でした!

またカフェ内に「トラベルコミュニケーターズデスク」や「JTBカウンター」といった、日本旅行について質問できたり、電車や遊園地のチケットを購入できるスペースがあります。

 

以下の実店舗レビューでより詳しく書いていきます。

 

【実店舗レビュー】

お店の外観・内観を写真で紹介していきます。

まずこちらが外観です。

続いて内観です。
入って右手がカフェスペースとなっており、テラス席もあります。

 

左手には小売りスペース+トラベルコミュニケーターデスク+JTBカウンターがあります。
小売りスペースでは毎月の特集県・地方の特産品や電車グッズ、お酒やコーヒーなども販売しています。

↑沖縄フェアのときの小売り

↑写真真ん中にあるのがコミュニケーターデスクです。8月は夏ということで浴衣の販売もしていました。

トラベルコミュニケーターデスクには常に「コミュニケーター」と呼ばれるスタッフがいて、日本旅行に関する相談・アドバイスを受けることができます。

また日本で使えるSIMカードの受け渡し(オンラインで購入するSIMカードの受け取り場所のひとつ)も行っています。

言葉の通じない国に旅行する前に、自分の国でSIMカードの購入をしておけるのは安心ですよね。

 

続いてJTBカウンターでは、Japan Rail Passの販売のほか、ディズニーランド、USJチケットの販売や、SUICAの販売も行っています。

Japan Rail Passとは主に外国人(日本人以外)を対象とした電車乗り放題チケットのことで、日本全国のJRに乗れるチケット(新幹線も乗り放題)や、地方ごとのチケット(例:Hokkaido Rail Pass、JR West Rail Pass)など色々な種類があります。

ここに来ているお客さんは、JTBの方に相談しながら、どのチケットを買うのが一番いいかを決めているみたいです。

また、Japan Rail Passは日本でも購入できるのですが、国外で買った方が少し安く購入できます。

 

【JRカフェでの一日】

Japan Rail Cafeでのある一日をご紹介したいと思います。

[11:00 出勤]

コミュニケーターとして働くときは、10時もしくは11時に出勤することが多いです。

もう来ているスタッフに「おはようございます!」とあいさつし、出勤登録をします。

JRカフェでは日本語の挨拶が浸透しており、ローカルのスタッフも日本人スタッフも「おはようございます」「お疲れ様です」と言い合います。

開店までに小売商品のストック、棚の掃除、窓ふき、サンプル商品の補充、デスクの整理などをします。

11時出勤のときはすぐに開店なので、ドアを開けて、看板を出し、オープンします。

 

[11:00~12:00 接客]

SIMカードの受け取りに来るお客さんや、日本旅行について質問があるお客さんの対応をします。

SIMカードの受け取りに来られる方は、「日本のどこに行くの?」「初めて日本に行くの?」など話しかけて、アドバイスできること無いかな~と探ります。(笑)

日本語を少し話してくれるお客さんも多く、うれしくなります。

 

[12:00~13:00 カフェのお手伝い]

お昼時はコミュニケーターのほうにお客さんがくることは少なく、カフェが大忙しなので、ヘルプに入ることが多いです。

毎日多くのサラリーマン・OLの方でにぎわっており、一番忙しい時間帯です。

もちろんコミュニケーターデスクの方は常に気にかけていて、お客さんが来たらすぐに対応できるようにしています。

 

[13:00~15:00 接客]

カフェがある程度落ち着いたら、コミュニケーターデスクに戻ります。

お客さんにされる質問は本当に様々で、

「大阪と東京と京都に行くんだけどどのJRパスを買ったらいいかな?」

「大阪から富士山への行き方を教えて!」

「北海道に行くんだけど、冬でも運転できるかな?」

「黒部・立山に行きたいんだけど、いつまで雪が降っているの?」

「東北の観光地を教えて!」

「10日間九州に行きたいんだけど、どうやって回ったらいいかな?」

などなど、、

知らないこともたくさんあるので、分からないことはインターネットで調べて、伝えてあげるようにしています。

予想外の質問も多く、日本に関する知識がだいぶつきました(笑)

 

[15:00~16:00 休憩]

休憩は1時間で、まわりのお店にご飯を食べにいくか、100AMという近くのモールにはいっているドンキにお弁当を買いに行くことが多いです。

100AMにはダイソーも入っており、まとめて買い物することもあります。

 

[16:00~20:00 接客]

夜でも旅行について聞きにこられるお客さんは多いです。

時には1時間くらい話し込むこともあり、お客さんが聞きたいことを全部聞けて、「ありがとう!」と言って帰っていくと、とても達成感があり、嬉しくなります。

お客さんが来ていない時間帯は、聞かれて分からなかったことを調べてまとめたり、その時特集している県・地方の観光地について調べたりします。

パワポでまとめることが多く、そうすると次に質問された時に写真を見せながら簡単に説明できます。

 

[20:00 退勤]

コミュニケーターデスクとJTBカウンターは20時までなので、20時少し前くらいにデスクの周りを綺麗にし、売れた商品のストックをします。

JTBのスタッフさん、カフェに残っているスタッフさんに「お疲れ様です!」とあいさつし、退勤します。

 

【日本との違い】

日系のカフェなので日本の飲食店と似ているところが多いですが、一点気づいた点があるのでシェアしたいと思います。

それは、お水が2種類あるということです。

 

シンガポール人(主に中国系の人?)の常識というか文化として、「冷たい飲み物は体によくない」という考え方があるそうです。

なのでお客さんに出すお水が「Ice Water(冷たい水)」「Warm Water(温かい水)」の2種類あり、お客さんの欲しい方を出すようにしています。

例えばお客さんに、

「Can I have some water?(お水もらえますか?)」

と聞かれたら、

「Yes, would you like some ice water or warm water?(はい、冷たい水と温かい水のどちらにしますか?)」

と聞いています。

 

個人的にはwarm Waterはぬるま湯のような中途半端な温度で少し苦手なのですが、ローカルのお客さん、特に女の人はwarm waterを頼む人が多いと感じます。

 

【Japan Rail Cafeの時給は?】

Japan Rail Cafeはアルバイトの時給は$9(約720円)で、このほかに交通費$2(約160円)と、4.5時間以上働いた場合はまかない代$2(約160円)が支給されます。

飲食店なのにまかないが出ないのは少し残念ですが、他の飲食店と比べると時給は高めだと思います。

アルバイトのシンガポール人の子も、「前のアルバイト先は時給$7(約560円)だったから、Japan Rail Cafeの方が全然良い」と言っていました。

 

余談ですが、Japan Rail Cafeは日本人スタッフが全体の3~4割くらいいる他、ローカルのスタッフであっても日本語を話せるスタッフ・日本に興味があるスタッフが多いです。

そのため出勤時には「おはようございます」、退勤時には「お疲れ様です」という挨拶も浸透しています。

またお客さんにも、「Are you Japanese?」「Where in Japan are you from?(日本のどこ出身ですか?)」など聞かれることもあり、「ありがとう」と言ってくれるお客さんもたくさんいます。

日本に旅行に行った時の写真を見せてくれるお客さんや、今度〇〇に行くよ~!など話してくれるお客さんもいて、日本を好きな人が沢山いて嬉しいなあといつも感じます。

 

以下のホームページやFacebook、Instagramなども是非チェックしてみてください。

【参考リンク】

ホームページ(シンガポール)
Facebook(シンガポール)
Instagram(シンガポール)

Facebook(台湾店)

この記事を書いたのは・・・

マナ(大学生・女性)
マナ(大学生・女性)
「マナのインターン日記」
日本の大学では国際経営学を学んでいます。大学を休学して弊社(シンガポール留学支援センター)で半年間のインターンシップに挑戦します。